法師温泉 長寿館

国の登録有形文化財
築140年の建物が歴史と伝統を伝える

三国街道から脇道入り、山道を進む。道の最奥に杉の皮で葺いた屋根の一軒宿が現れます。昭和期に上原謙と高峰三枝子が入浴する旧国鉄の「フルムーン旅行」のポスターで全国的に脚光を浴びることになった長寿館です。明治8年建築の和洋折衷の本館は2015年で140年の歴史を刻むことになります。与謝野晶子、直木三十五、川端康成、内村直也、中西悟堂、若山牧水など多くの文人・歌人が訪れ入浴した宿でもあります。

泉質・特徴

カルシウム・ナトリウム硫酸塩泉／源泉100%／かけ流し／42.7℃／湧出量155.7リットル/分／PH8.5

全国でも珍しい湯底から自然湧出する源泉
温めの湯温の混浴「法師乃湯」

お風呂の特徴は大きく2つあります。1つは、浴槽底から湧き上がる源泉。42℃ほどの源泉が底に敷き詰められた石の間から自然湧出してきます。もう1つは「法師乃湯」が混浴だということです。湯屋の中は昼でもほの暗い照度で、意外と抵抗なく女性も入浴できるでしょう。それでも、という方には、日帰りの時間帯は「長寿乃湯」が女性専用になっています。基本的には宿泊客が優先ですが、ぜひとも訪ねたい温泉です。